ピアノが脳を若返らせる理由
ピアノを弾くことは、実は脳にとって最高のトレーニングです。
指先を動かしながら楽譜を読み、耳で音を聴き、次の音を考える…
この一連の動きが脳全体を同時にフル活用するため、年齢を重ねた脳にも素晴らしい刺激になります。
ここでは、科学的な理由をわかりやすく解説します。
1. 脳の「前頭前野」を活発にする
✨考える力・判断力が活性化!
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楽譜を見ながら指を動かすとき、脳は瞬時に「判断」「計画」「指令」を行っています。
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この働きの中心が前頭前野と呼ばれる場所です。
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前頭前野は記憶力・判断力・集中力をつかさどるため、「脳の司令塔」とも呼ばれています。
年齢とともに前頭前野は衰えがちですが、ピアノ演奏によって前頭前野が活性化し、認知機能の維持・向上につながります。
2. 指先を動かすことが脳を刺激する
✨手は“外部の脳”とも言われます
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ピアノは両手の10本の指を独立して動かす必要があります。
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この複雑な動きは、脳への刺激がとても大きいです。
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特に指先の神経は脳と直結しており、指をよく動かすことで脳の活性化に直結します。
研究でも「指先をよく使うことは認知症予防につながる」と報告されています。
3. 同時に複数のことを行うマルチタスク
✨脳全体の血流がアップ
ピアノを弾くときは、次のように同時進行で多くのことをしています:
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楽譜を読む(視覚)
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指を動かす(運動神経)
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音を聴く(聴覚)
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表現を考える(創造力・感情)
この「マルチタスク状態」は、脳の血流を一気に増やし、脳全体を元気に保ちます。
まるで脳のジムで運動しているようなものです。
4. 音楽が感情を動かしストレスを減らす
心の健康=脳の健康
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好きな曲を弾くと、**幸せホルモン(セロトニンやドーパミン)**が分泌されます。
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これによりストレスが和らぎ、心が穏やかになります。
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ストレスは脳の老化を早める原因になるため、音楽で心を整えることが脳のアンチエイジングにつながります。
5. 継続することで「脳の予備力」が増える
✨将来の認知症予防に
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新しいことを学ぶと、脳内に**新しい神経回路(シナプス)**が作られます。
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これを積み重ねていくと、将来もし認知症が進行しても、代わりに働く回路が多いため症状が軽くなると言われています。
✨ピアノは常に新しい曲・新しい指の動きに挑戦するため、脳を成長させ続ける習慣になります。
ピアノは「脳の総合トレーニング」
ピアノを弾くことで得られる効果は一度にたくさんあります:
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記憶力や判断力を高める(前頭前野)
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指先から脳を刺激する
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マルチタスクで脳の血流アップ
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音楽で心が安らぎストレス軽減
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将来の認知症予防
「趣味」+「脳トレ」+「心の癒し」
この3つを同時に叶えられるのがピアノです。

ピアノライフを楽しみましょう
ピアノには触ったことはないし、音符も読めないし、指も動くのか心配。
・・今から始めてももピアノを弾ける様になるのかしら??。。というご質問を時々いただきます。
でも大丈夫です!
「ピアノを楽しみたい!」と「新しいことを学びたい!」というお気持ちがあれば、ピアノを生涯の友としてずっと続けていくことができます。